Color Oils

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 あの戦いの後、3人はハンター本部に招かれた。ユーマは螺旋やヴィシュヌの治療がすめば、すぐにここを出るつもりだったが・・・エックスやゼロの助けもあってこれからイレギュラーハンターとして暮らす事が決まった・・・

 

 

 無機質な扉を開け、殺風景な部屋に入る。部屋の中には少し大きめのベッドと、メンテ用の機材が幾つか・・・

「気分はどうだ?」

 部屋に入ってきたのはユーマだ。いつもの白衣にゴーグルといったスタイルで部屋にいる人物に声をかける。ベッドに座って窓の外を眺めていた螺旋は彼女の声にゆっくりと振り返り微笑んだ。

「来て下さったのですね」

 その笑顔につられるように彼女も微笑を返す。ベッドの横に来ると、彼女は螺旋の頬に触れる。頭に巻かれた包帯や、腕に付けられたギブス・・・自分で治療したとはいえ、この姿を見るのはやはり辛い・・・

「すまなかったな・・・」

 そのまま彼を抱き締める。螺旋はそんな彼女の行動に驚き少し慌てたが・・・

「いえ・・これは自ら望んだ事です・・・Dr.が謝る事は何も・・・・」

「・・・螺旋・・・」

 不意に名前を呼ばれ彼女の顔を見る・・・ドキッとした・・・こんなに近くで彼女の瞳を見たのは初めてだった。いつもゴーグルを付けていた彼女・・・だが今はそのゴーグルをはずし、真っ直ぐに自分を見つめるブラッディレッドの瞳・・・

「もう敬語で話さなくていいとこの間言っただろう?それに、Dr.と呼ぶなとも・・・」

 悪戯っぽく笑いながら言う彼女から視線をそらす事も出来ずに・・・緊張でカラカラに渇いた喉から何とか声を絞り出して・・・

「あ・・・ですが・・・じゃない・・・その・・・やはり・・・まだ慣れて・・・いないんだ・・・」

 なんとか視線をそらそうとするが、いつのまにか自分の膝の上にまたがられ、両手で顔を固定されてしまい完全に身動きの出来ない状態に・・・

「ならば、練習有るのみ。だな」

 そう言って笑った彼女はそっと螺旋に触れるだけのキスをした。

「!?」

「・・・今まで・・・お前の気持ちに答えていなかったからな・・・これが私の答えだ」

「・・・・ドク・・・・・・ユーマ・・・」

 そして今度は螺旋からの深く、優しいキス・・・

「ん・・・螺旋・・・お前は・・・・ずっと私の傍にいろ・・・」

「もちろん・・そのつもりだ・・・愛している・・・ユーマ・・・・」

 

 

 

 愛ハ赤色

 憎シミハ黒

 心ハ色ニ例エル事ガ出来ル

 

 悲シミハ青デ

 喜ビハ黄色

 心ノ色ハ変エル事ガ出来ル 

 絵ノ具ノヨウニ変エル事ガ出来ル

 

 彼女ノ心ハ変エラレタ

 無ダッタ心ニ色ガツイタ

 

 誰ノオカゲ?

 皆ノオカゲ!

 大好キナ人ト生キル事ヲ選ンダ心ハ何色?

 ソレハコレカラ決マル事

 アナタノ心ハ何色デスカ?

 

 

 ‐END‐







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