籠の鳳

籠の鳳



 

 キミは僕の物・・・

 

 誰にも渡さない・・・

 

 この部屋に閉じ込めて・・・

 

 僕だけを見るように・・・

 

 僕以外愛せないようにして・・

 

 僕の傍にずっといさせて・・・

 

 キミは・・・僕だけの物だから・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 それは・・・・あるハンターが描いた一枚の油絵が世界的なコンクールに入賞したことから始まった・・・

 

 

「すげーよなぁ・・・まさかイレギュラーハンターから入賞者が出るなんて」

「私も一回描いてもらおうかなぁ?」

 

「お前作品見たか?」

「いや、まだ見てねぇ」

「何だ、まだなのか?あれは一見の価値有りだぞ」

「へぇ・・・でも俺そういうの何処で見れるのかしらねぇしなぁ」

「多分今ならどのメディアからも見れると思うぞ?」

 

「人は見掛けによらないって言いますけど・・・まさにそのとうりですよね」

「まさかあのゴツイ奴があんな繊細な絵を描くなんてな・・・」

 

 

 その絵は草原で微笑む白いワンピースを着た少女が描かれており、その少女の微笑みはまるで天使のようで・・・審査員達は少女の優しさが伝わってくると絶賛していたのだが、残念なことにその絵の題名は『無題』だった。

 

 

 ‐イレギュラーハンター本部、総監室‐

 

「どうした?もっと喜んだらどうだ。これほど素晴らく、名誉あることはないんだぞ?」

 総監室では二人の男性が話をしていた。一人はこのイレギュラーハンター総指揮官のシグナス。そしてもう一人は・・・

「その事なのですが・・・・・・辞退・・・させていただきたい・・・」

 第8機甲部隊副隊長を勤めている螺旋。今回話題となっている絵を描いた張本人でもある彼だったが、どういう事かこの受賞をあまり嬉しいと思っていないようで・・・自ら辞退を申し出にここへ来ていたのだ。

「・・・何故だ?せめて理由を聞かせてはくれないか?」

 螺旋の表情から、なんとなくだが予想はしていたためあまり驚かなかったシグナスは静かにそう言った。

「あの絵は・・・元々投稿する為に描いた物ではないのだ・・・手違いで送られてしまった・・・あれは、あまり人前に出したくない・・・」

 そして口を噤んでしまう。

「・・・・そうか・・・・・・一応連絡はしておくが・・・入賞を取り消せるかどうかはわからんぞ?絵が返って来るかどうかも・・・」

「・・・・よろしく・・・頼む・・・」

そして彼は一礼すると、総監室から出て行った・・・しばらく歩いていて、不意に立ち止まり・・・

「・・・ダイナモ、いるんだろう?」

「オヤ、見つかっちまった?俺って結構かくれんぼは得意だったんだけどねぇ」

 いつものように軽口を言いながらダイナモが影から出てきた。

「・・・・お前、あの時間違えて投稿しただろう・・・」

「て言うか俺的にあっちの方が良いと思ってねぇ・・・俺様のカン大当たりってね♪」

 能天気にそういうダイナモに螺旋は頭を押さえた。今回あの絵を投稿したのは螺旋ではなくダイナモ。元々別の絵を出すつもりだった螺旋だが、あまりにも忙しく応募期間に間に合わなくなりそうだったところをダイナモが代わりに出してきたのだ。

「まったく・・・私はあれを人目にさらしたくなかったのだ・・・先ほど総監殿に辞退を申し出てきたのでじきに戻ってくるとは思うが・・・」

「勿体無い事するねぇ、螺旋のダンナは・・・ところで、あの絵のモデルの娘・・・ヴィシュヌだろ?」

 いきなり核心を突いてくる、自分に見抜けぬ物は無い、と言ったような視線で螺旋を見るダイナモは、口元こそ笑っているものの目は鋭かった。

「・・・それを聞いてどうするのだ?」

「いやぁ、俺も絵を描くときモデルになってもらおうかなぁ?って・・・ヌードの・・・」

 

 ズバシュゥ!!

 

 ダイナモが『ヌード』と言った瞬間螺旋はレーザーソードで無言の一閃。

「あははは♪ヤだなぁダンナ、冗談に決まってるじゃないっすか♪」

 だがそんな攻撃を軽く避け、開いていた窓に飛び移る。

「あいつに頼まなくても、俺にはヴィーナス(エイリア)がいるしねぇ♪・・・・・・・・ヴィシュヌの事、ちゃんと守ってやんなよ『お父さん』・・・・じゃあな♪」

 最後に何故か真剣な顔でそう言うと、ダイナモは窓から飛び降りた。いつもドアから出入りしない彼の行動から、飛び降りた事自体にはさして驚かなかった螺旋だが・・・

「何故・・・・その事を知っているんだ・・・」

 

 

 

 ‐螺旋の自室‐

 

ね〜じ、いる?

 インターホンからあの子の声が聞こえる。螺旋はドアのロックをはずし、彼女を部屋に入れた。

「ねー・・・何であの絵だしちゃったのさぁ・・・」

 少し頬を膨らませ、部屋に入るなり文句を言ってきたのはヴィシュヌ。最近は恋をしているらしく、仕草が可愛らしくなってきている。

「すまない、あれはまったくの手違いなんだ・・・」

 苦笑しながらヴィシュヌに紅茶を淹れ、シヴァにはアニマロイド用の骨の形をしたガムを渡した。彼女は礼を言ってカップを受け取り、シヴァも嬉しそうにガムを噛み始める。。

「俺もあの絵結構気に入ってたのにィ・・・」

「じき戻ってくるさ、先ほど辞退を申し出てきたのでな」

 辞退という言葉に彼女は驚き、瞳を大きく開く。

「えぇ!?もったいな〜い!!」

 そんな彼女の様子に再び螺旋は苦笑した。

「お前・・・言っている事が矛盾していないか?」

「あ・・・」

 指摘され、彼女の顔が赤くなる。

「むぅ〜・・・・だってぇ・・・あの絵が入賞したってわかったとき・・・恥かしかったけど嬉しかったんだもん・・・父さんが初めて俺を描いてくれた絵だから・・・」

 照れながらもはっきりとそう言ったヴィシュヌの頭を優しく撫で、螺旋は彼女の隣に座る。

「私も同じ気持ちだよ・・・お前が初めて私を『父さん』と呼んでくれたときに描いたあの絵が入賞するなんて・・・嬉しいが、やはり照れくさいのだ」

 ヴィシュヌが螺旋の事を『父さん』と呼び始めたのはちょうど3人がイレギュラーハンターとして活動し始めた頃。だが、彼女は人前で螺旋の事を『父さん』と呼ばない・・・理由は至極簡単。ヴィシュヌの母であるユーマが例え様の無いほど動転してしまって、仕事も手につかなくなってしまうのだ。いつもクールな彼女だけに、その姿を人に見られたくは無いだろうと二人は話し合ってそう決めた。まぁ、3人でいるときは普通に『父さん』『母さん』と言ってはいるが・・・ユーマはその時だけ・・・多少動揺はするが、普通に話せている。

「母さん・・・・早く帰ってこないかな・・・」

 現在ユーマは研究のため長期出張中。ついこの間までは螺旋が出張中だったため、あまり3人一緒にいる事が出来ていない・・・

「・・・寂しいか?」

「そりゃ・・・まぁね・・・」

 その後、他愛も無い話しを2人でして・・・一人足りないが、まぁそれなりに楽しい時間を過ごしていた・・・・・・・・・・だが・・・・・・・・

 

 ピーピーピー

 

 不意に螺旋の通信機に連絡が入る。

「こちら螺旋・・・どうした?」

‐‐‐ザー‐‐が‐‐‐ピー‐‐‐で‐‐‐‐!!!!うわぁっぁぁぁぁああああ!!!!!‐‐‐‐‐‐‐‐ザーーーーーーー‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「おい!おい!!どうした!?何があった!!!」

 通信機から聞こえたのはノイズ音と隊員の・・・恐らく断末魔であろう悲鳴・・・・・・・

「ど・・・どうしたの?」

 通信機に向かって何度も『どうした!』と叫んでいる螺旋に、ヴィシュヌが心配そうに話しかける。

「・・・私の部隊に何かあったらしい・・・行って来・・・」

「俺も!!」

 アーマーを転送しようとした時、ヴィシュヌが叫んだ。

「・・・ダメだ・・・」

 だが螺旋は、そんな彼女の申し出を拒否する。

「どうして!?」

「何があるかわから無いんだ・・・危険過ぎる・・・」

「だったら・・・・だったらなおさら俺が行かなきゃ!母さんがいない今、父さんに何かあったら治せるのは俺しかいないんだよ!?」

 真剣な眼差しでそう言ってくる彼女・・・

「・・・・・・・・・私の傍を離れるんじゃないぞ・・・」

「うん!!」

 

 

 

 螺旋の運転するアディオンの後ろに座り、ヴィシュヌは嫌な予感を拭えずにいた・・・通信機の音を聞いたときから感じた・・・正体の解らない恐怖感・・・彼女は螺旋の大きな背中にしがみついた・・・

 

 現場はとある街の中にある大手企業が経営するビル。そこでどこからか破壊力のある武器を手に入れたイレギュラーが潜伏しているとの通報を受け、螺旋が副隊長を務める機甲部隊の隊員が5人出動していたのだが・・・

「・・・・これは・・一体・・・」

 この町に住んでいる住民は既に避難しており、街はまるでゴーストタウンのように静まりかえっている。人のいない街というのはかなりの違和感を覚えるが・・・それ以上に2人を驚かせた物が・・・

「どうなっているんだ・・・・」

「ビルが・・・無くなってる?」

 2人の目の前に本来ならあるべき巨大なビルが、跡形も無くなっているのだ・・・まるで初めからそこには何も無かったかのように・・・

「・・・・!?うわぁ!!」

 急にヴィシュヌが悲鳴を上げ、螺旋にしがみついた。彼女の足を、何者かが掴んだのだ。

「ガルルルル!!!」

 

 バキャ!! 

 

 シヴァは瞬時にその地面から生えた腕を噛み千切る・・・その時螺旋はある事に気が付いた・・・

「・・これは・・・・・」

「・・・ど・・・どうしたの?・・・父さん?」

 ボロボロで、もう動く事のなくなったその腕を拾い上げ識別Noを調べる。

「・・・間違い無い・・・これは・・・ナーゲルの腕だ・・・」

「!?ナーゲルさんの!?」

 ナーゲルとは今回出動した第8機甲部隊の一人・・・もしかして生き埋めになっていたのか?と一瞬思ったが、ならば何故すぐに出てこなかった?と言う疑問が浮かんだ・・・腕を噛み千切られて警戒している。という考えも、生き埋めになっている状態でそんな余裕があるのか?という思考に打ち消される。

「いったん戻るぞ・・・」

 螺旋はそう言うとアディオンに向かって歩きだそうとした。

「・・・と・・・父さん・・・これ・・・どう言う事なのかなぁ・・・」

 ヴィシュヌが螺旋の腕を掴み震えた声で言う。

「グルルルル・・・・・」

 シヴァも耳を伏せ、低姿勢で普段よりもさらに低い唸り声を上げていた。螺旋は振り向き・・・信じられない光景を目にする・・・

「・・・・・・・ナーゲル」

 腕を噛み千切られたナーゲル・・・動力炉が剥き出しになりへこんでいる・・・明らかに・・・もう動く事は無いはずのその体が・・・動いている・・・

「・・・父さん・・・」

「私から離れるな・・・・」

「う・・・うん・・・・」

 螺旋はヴィシュヌをかばいながらレーザーソードを構えた・・・

『・・・・・・ソノ女・・・連レテ・・・イ・・・ク・・・・』

 ナーゲルの口から奇妙な声で言葉が発せられる・・・

「女?・・・・ヴィシュヌの事か・・・・」

 

 ガッ!!ザシュ!!!

 

 螺旋は躊躇せずナーゲルを切り裂いた。戦いの場で躊躇すると言う事・・・それは即『死』を意味する事・・・

「眠れ・・・永遠にな・・・」

 螺旋はヴィシュヌを抱き上げるとアディオンに向かって走り出した・・・が

「!ドラート!?フリーゼ・・・ローア・・・・ザイル・・・・お前達もなのか・・・・」

 彼らの前に立ちはだかる様に・・・先ほどのナーゲルと同じく動くはずの無い体で動いている4体のレプリロイド・・・今回出動した・・・残りのメンバーだ・・・

「ちぃ!!」

 螺旋は舌打ちするとレーザーソードをバスターに変換し、4体の・・・イレギュラーを撃った・・・

 

 ズガガガガガガガガガ!!!

 

「っは・・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」

 もうもうと煙が立ち上がる中・・・螺旋は息を荒げていた・・・・

「父さん・・・・」

 ヴィシュヌは螺旋の腕の中で、彼を心配そうに見上げる・・・

「・・・はぁ・・・・大丈夫だ・・・行くぞ・・・」

 呼吸をなんとか整え、ようやくアディオンまでたどりついた。すぐさまその場を立ち去ろうとエンジンをかけ、車体を走らせる。

 もう少しで街の外に・・・・と言った所で、螺旋は何者かの殺気を感じ・・・

「え?」

 走っているアディオンからヴィシュヌを抱え飛び降りた。

 

 キュオン・・・・・・・ドゴォォォォォン!!!

 

 彼等が飛び降りた瞬間、アディオンは真っ二つになり・・そのまま速度を落とさずビルに激突し爆発炎上した。

「・・・・一体・・・何が・・・・」

 だが、こんな所でじっとしているわけにもいかない。彼は彼女だきあげ歩き出す・・・・

 

 ヒュオン・・・・

 

 その時・・・ヴィシュヌの耳に空気の切れる音が聞こえた・・・螺旋の動きが止まり・・・そして・・・・

「・・・父さん?」

 

 ゴポッ・・・・

 

 彼の口から大量のオイルが溢れだし・・・

 

 ブシャア!!

 

 まるで切り刻まれた様に・・・体から大量の赤黒いオイルが噴出し・・・彼は・・・倒れた・・・

!?!!

 大怪我をしつつも、螺旋はまだ意識があるらしく・・・彼女を庇いながら倒れこんだ。

「父さん!父さん!!!一体何で!?何が!?」

 彼のオイルを浴びて、ヴィシュヌの白いアーマーが赤黒く染まる・・・金の髪も同様に・・・

「落ち付・・・け・・・とにかく・・・逃げろ・・・・シヴァ・・・・ヴィシュヌを連れて・・行け・・・」

 螺旋のアーマーには傷一つ付いていなかった・・・・どう言う原理かは解らないが、アーマーを避け、螺旋自身の体だけを何かが切り裂いていたのだ。

「嫌だ!!父さんを置いて逃げるなんて出来ないよ!!」

 シヴァは螺旋の命令どうり、彼女を連れて行こうとアーマーの布の部分をくわえ引っ張るが・・・彼女は一向に動こうとしない。

「馬鹿者・・・そんな事・・を・・・言っている・・・・場合か・・・」

「ヤダ・・・嫌だよ!・・・また・・一人で逃げて・・・戻って来た時に父さんまで・・・」

 ヴィシュヌはそこまで言うと俯いて黙りこんだ・・・

 

 あの日の記憶が蘇る・・・大雨の中・・・飛び散った薬莢に・・・・赤黒いオイルの中に倒れている・・・あの人の姿・・・自分は何も出来ずに・・・ただ彼の亡骸を抱き締めるだけだった・・・

 

「・・・・ならば・・・手伝え・・・・」

 螺旋は動きの鈍くなった体に鞭打ってなんとか起き上がろうとする。そんな彼に肩を貸し、懸命に支えようとするヴィシュヌ。

「・・・・無駄な事するなぁ・・・」

 不意に聞こえた男の声・・・二人が戦闘体勢に入ろうとしたその時・・・

「!?」

 螺旋はヴィシュヌを突き飛し、突然目の前に現れた男の攻撃を受けとめた・・・はずだった・・・

 

 ゴパッ!!

 

「父さん!!」

 今度はアーマーごと・・・彼のボディが切り裂かれる・・・彼のアーマーはそうやすやすと破壊出来る物ではない。だが、目の前の男はいとも簡単にやってのけた・・・大した武器も使わず・・・ただ一本のナイフを握っているその腕で・・・・

アオーーーーーーーーンン!!!

 螺旋が倒れこんだ瞬間、シヴァが瞬時に男に攻撃をしかける。

キャイン!!

 だがその突進も男には通用せず・・・投げ飛ばされたシヴァのボディがビルにぶつかり嫌な音を立てた。

「あ・・・・う・・・あ・・・・・うわぁぁぁぁぁ!!!!!

 ヴィシュヌは叫びながら走った、手には小さなステッキのような物を握り、男に向かって振り下ろす。

 

 ヒュッ・・・

 

 手の中の物は、振り下ろした瞬間大鎌となり男を切り裂こうとするが・・・ 

 

 ・・・ガキィンン!!

 

 その攻撃は簡単に防がれ・・・

 

 ドグッ!!

 

「グッ・・・・・」

 ヴィシュヌは腹部を殴られ気を失ってしまい、男の腕の中に倒れこんだ。彼女を受け止め、抱き上げると男はその場を立ち去ろうとするが・・・・

 

 グッ

 

「その・・・子を・・・返・・・せ・・・・・・・」

「・・・結構しぶといな・・・」

 

 ガッ!

 

 男の足を掴んだ螺旋の手を蹴り飛ばす。

「あの時にちゃんと言っただろ?『必ず貰いに行く』ってな」

 そう言うと男はまるで恋人にするかのように彼女に頬を摺り寄せる。

「貴様・・・まさ・・か・・・」

「そうそう、あの人に伝えといてくれよ・・・『ご主人様が待ってる』ってな・・・まぁ、生きて帰れたらの話になるけどなぁ・・・・」

 男はそう言い、ニヤリと笑うと・・・

「じゃあな、『父さん』・・・・・・・クククク・・・アーッハハハハハハハ!!!」

 男の姿は消え去り・・・後には爆煙とオイルの匂い・・・そして・・・・

 

 『奴が・・・生きてい・・・た・・・・早く・・・・知らせ・・・・ねば・・・・・・・・・あの子が・・・・危ない!!

 

 朦朧とした意識の中で、あの日の奴の忌まわしい言葉が蘇る・・・

 

カナラズモライニイクヨ・・・イマシンダトシテモ・・・ボクハマタヨミガエルカラ・・・カナラズ・・・モライニイクヨ・・・クククク・・・アーッハハハハハハハ!!!!

 

 

 

 To Be Continued







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