とらいあんぐる



 今日は訓練が終わったら、ウィーちゃんとクロスさんと一緒にお買い物に行く約束をしてるんだ♪・・・でも・・・2人ともよくケンカしてるから・・・ちょっと心配(^^;今日は何も無ければ良いんだけど・・・・

「はぁ、はぁ・・・ごめんねマリア、隊長と話ししてたら遅くなっちゃってさ」

 ウィーちゃんは走ってきてくれて、息を切らしながらそう言ったんだ。だからぼくは、気にしないでって言おうとしたんだけど・・・

「女の子との待ち合わせに送れるなんて・・・時間にルーズな男ってのは嫌われるんだぜ?(トゲ)」

「・・・ああ、すみませんね。誰かさんと違って俺はもう隊長の片腕として戦ってるもんで・・・多少の時間のずれは勘弁して下さいよ(トゲトゲ)」

 ・・・・・なんだかもうケンカが始まっちゃいそうだよう・・・(汗)

「あ、あのさ!とりあえずご飯食べに行こうよ!!この間エックス兄ちゃんがご飯の美味しいお店教えてくれたんだ♪」

 と・・・とりあえずこの場を何とかしなきゃ!!そう思って、ちょうど時間的にもお昼くらいだったから、そう提案したの。

「そうだね、俺お腹すいちゃったしさ♪」

「エックス隊長お勧めのお店かぁ・・・楽しみだな♪」

 って。よかったぁ、とりあえずこの場はおさまった・・・かな?ぼくは2人の間に入って・・・

「じゃ、いこっか♪」

 って2人の手を引っ張ったの。2人とも、最初は慌ててたけど・・・ちゃんとぼくの手を握り返してくれた♪えへへ♪

 ・・・でも・・・どうして2人はいつもケンカばっかりしてるんだろう?・・・ケンカって・・・ぼくはヤだな・・・皆仲良しになればもっと楽しいと思うのに・・・

 3人でご飯を食べた後、いろんなお店で洋服とか、アクセサリーとか見て周って・・・凄く楽しかったけど、そういう時間ってすぐに終わっちゃうんだよね・・・

 でも・・・ベースに帰る途中で、また2人が言い争いをはじめちゃって・・・

「・・・もうあったまきた!!あんただけは絶対俺がぶった斬ってやる!!」

「ハッ、てめぇなんぞのナマクラ刀に誰がやられるかよ!」

「ナマクラかどうかはあんたの体で証明してやるさ!!」

「できるもんならやってみな!その前にてめぇが叩きのめされるだろうがな!」

 さっきからこんな感じで・・・いまにも殴り合いそうな雰囲気で・・・ぼくは何も出来なくて、ただオロオロするばっかりで・・・・・

「ぶっ殺す!!」

 どっちがそう言ったのかわからなかったけど、その言葉を合図に2人が・・・・

「ダメーーーー!!!!!」

 ぼくは思いっきり叫んでた・・・

「ダメだよ・・・ケンカなんかしちゃヤだよ・・・」

 俯いて、手をぎゅっと握って・・・・

「どうしていつもケンカばっかりするの?ぼくは2人とも大好きなのに・・・2人に仲良くして欲しいのに・・・」

「マ・・・マリア!泣かないで!!」

「ご、ごめん!俺達が悪かったよ!だから泣かないで!!」

 2人に言われて、ぼくは自分が泣いてる事に気が付いた。

「・・・・もう・・・ケンカしない?」

 そう聞きながら、涙を手の甲でごしごしして止めようとするんだけど・・・あうう、なかなか止まんない・・・

「うん!しない!・・・目、こすっちゃ駄目だよ・・・赤くなっちゃう」

 ウィーちゃんはそう言って、ぼくの手を優しく止めた。

「・・・絶対?」

「ああ、絶対しない!!・・・はい、これ使って」

 今度はクロスさんがそう言って、ぼくにハンカチを貸してくれた。

 2人とも真剣にそう言ってるってわかったから・・・ぼくは嬉しくなって笑ったんだ。そしたら、二人も微笑んでくれた♪

「じゃ、帰ろっか」

「うん♪」

 ぼくは2人と最初みたいに手をつないでベースに帰った。やっぱり、みんな仲良しが一番だよね♪





おまけ

「あ、ゼロ兄ちゃんVv」

 ベースに戻った3人・・・というよりも、マリアを待っていたゼロに気付いて彼女が走り出す。

「おっと・・・お帰り、マリア」

 勢いよく抱きつかれ、少しバランスを崩したゼロだが。彼女を優しく抱きとめると、微笑んで頭を撫でる。

「えへへ・・・ただいま♪」

「楽しかったか?」

「うん!」

 元気にそう答えるマリアだったが、彼女の目が少し赤くなっているのを彼は見逃さなかった・・・

「マリア・・・お前・・・」

「?どうしたの?ゼロ兄ちゃん」

「いや、何でもない・・・そうそう、部屋でエックスが待ってるぞ。何か用事があるとか言ってたな」

 ゼロはまた、マリアの頭を撫でると彼女の背中を押して部屋に戻るよう言った。

「ん、わかった〜♪ウィーちゃん、クロスさん、また明日♪」

 ばいば〜いと、手を振って走っていく彼女の背中が見えなくなった途端、先程まで和やかだったゼロの気配が一瞬にして変わった。後ろに立っていたウィルドとクロスは彼の背中越しにその気配を感じ取り数歩あとずさる。

「オイ・・・ウィルド・・・クロス・・・」

「は、ハイッ!!(汗)」×2

「お前ら・・・マリアを泣かせたな・・・?」

 ゆっくりと振り向いたゼロを目前に、2人は思わず十字を切ったと言う・・・



おわし



後書き

600HITを踏まれたアンナ様にリクしていただいた、『マリア、ウィルド、クロスの三角関係』小説ようやっと完成いたしました!!

かなり前にリクしていただいたにもかかわらず・・・半月以上?(汗)かかってしまい、申し訳ありませんです(-_-;)

さらに読み方によってはマリアがかなりしたたかな女になってるような・・・・(´_`;)

こんな感じでよろしいでしょうか?(汗)どうぞお納めくださいませぇ〜





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