地獄の暑中お見舞い申し上げます
それはゆずきが出動しているときに起こったものだった。 「ふぅ〜どうしよっかな・・・・・今年はだ−れにおくろっかな・・・・ 暑中お見舞い」 アヤメは敷地内のテーブルでいろいろと考えていた。 とその時! 「地獄の暑中お見舞いを申し上げよう!!」 ガッシィィィイイイイン!!! いきなり正体不明の人影がアヤメを捕まえた。 「フゥッフッフッフ・・・・・これで一体目・・・・・」 とすこぶる不気味な声の持ち主はその場を立ち去ろうとする。 とここで人影の動きが止まった。 「なっ?!わuuわら人形?!」 そのわら人形には「残念でした」という紙札が釘で止められていた。 「変わり身の術よ!子供だからってなめてんじゃないわよ!」 アヤメは構えて指で印をつくり・・・・・ 「火遁・炎花!!」 火の玉が人影に当たり爆発をおこして燃えはじめる。 「わ?!あっちちちちちち!!uu」(@■;) 火だるまになりその場をぐるぐる回る人影。 「そこで丸焦げになってなさいね!」 人影はそこで降参した。 ・・・・・かに思えた。 「降参するのはおじょーちゃんのようだな〜ぁ・・・・・」 すこぶる気持ち悪い声が背後から聞こえる・・・・・ 「え?!」 なんとアヤメが燃やした人影はホログラフだったのだ! 「ちょっとわしにつきあってくれ・・・・」 「な?!・・・・・ちょ・・!ちょっとーーーーーー!!!!いやあああああ!!!はなしなさいよ!このマッチョハゲ!!!」(>O<; そしてその事件はだれもわからないまま一週間が過ぎた・・・・・・ 「アヤメが訓練に来なくなって1週間経った・・・・・・か」 出席名簿を見ながらつぶやく暗殺部隊のナボール。 「どうしたのかしら。心配ね・・・・・・」 とシルク。 「心配になってアヤメちゃんの部屋にいってみたらいなかった・・・・・・」 「「いなかった?!」」 とシルクとナボールの声がハモった。 「どーせどっかフラついてるんでしょ?あーいうまじめでかつ何の変哲のないガキは ウラでとんでもないことやってるもんなのよ!!」 「そんなことないでしょ?!ヴァーレ!そうとは限らないでしょ?!」 「んじゃ!事件に巻き込まれたとか?」 「そ・・・・そうかもしれないし・・・・・・・」 「あたしはあんたみたいにサボっている奴をフォローする気はまったくないの! サボってる奴はなんだかんだといってさぼるのよ!」 と言い捨ててそっぽをむいて行ってしまった。 「どこまで生意気なの?!あの小娘!!」 とシルクも向こうに行ってしまった。 ちなみにヴァーレとシルクは双子の関係で正確は見てのとおり全くの正反対。 口ゲンカもたえない。 その様子を見ていたゆずきは「あんなにおこりっぽいシルクを見たのは初めて」 と心の中でつぶやいた。 「よし!訓練だ!」 「ハッ!」 それからこのアヤメ謎の失踪事件をきっかけに「地獄の暑中お見舞いを申し上げよう」といってハンター達を連れさらう事件があいついで発生した。つれさられたハンターの数は30人にも及んだ。 そして時には・・・・・・・ ハンターA「お〜い!!大変だー!」 ハンターB「なんだよ?そんなにあわてて・・・・・・」 A「第2警備部隊全員が行方不明になってしまったんだよ!」 B「・・・・・・?! はあ?!!全員?!」 M「これは立派な犯罪ね・・・・・・」 B「あたぼうよ・・・・・」(― ―;) C「んで?俺たちをさらってどうするつもりなんだよ・・・・・?」 A「オレが知りたいわ!んなこと!」 M「ハンター上層部はなにやってんだよ?!」 K「いま懸命に捜査してるって・・・・・・」 A「なんか・・・・・ここ2週間くらいハンターベースってお化け屋敷になってるみたいだな・・・・・」 そして事件は急展開をむかえる 「あきらは出勤中だし・・・・・アヤメちゃんはいないし。つまんなぁ〜い!!」 となにやらぶつくさいいながら廊下を歩いているゆずき。 と背後から何か来るのを感じた。 気になって振り向くと・・・・・・・ 「地獄の暑中お見舞いを申し上げよう〜!!!!」と人影が突進してきた! 「う・・・・uu うわあああああああ〜〜〜〜?!!なに?このうさんくさいの?!」 煤i@■@) とわけがわからずとにかくゆずきは人影にアッパーを仕掛けた。 「ぬぉあ?!」 ゴ!メリメリ!!ガッシャーン! 天井に頭をぶつけそのまま頭部が天井にめり込み手足をじたばたせている。 とそこにたまたま通りかかったエイリアが・・・・・ 「なにしてるの?!ゆずき!だめじゃない!人に暴力を振っちゃだめっていったでしょ?!」 ゆずきのおかんか?こいつは・・・・・・(初段談) 「もう!とりあえずこの人を抜かなきゃ・・・・ごめんなさいね〜この子一応ハンターなんだけど問題児な・・・・・・?!」 エイリアが言いかけた言葉がつまり口をあんぐりあけたまま頭部を抜いた人影の顔をみていた。 「し・・・・・シグマ?!あんただったの?!今までの事件の犯人は?!」 「そうだ!このわしだ!クックック・・・・・ゲイトが実験台になるものがほしいといいだしてな・・・・・・。」 「ゲイトが?」 「できれば優秀なレプリロイドがいいと言ってな・・・・・・思いついたのだよ!」 「ちょっと〜ぉ!あれ!!」(@〇@; ハンターの一人がシグマを指差した。 「シグマだ!!シグマがでたぞー!」 「だれか!エックス隊長とゼロ隊長を呼べ!!」 ハンター達が曲がり角のところで騒いでいるのをよそにシグマは堂々と演説(?)を続けている。 「優秀なレプリロイドが集まっている場所といえばハンターベースだ・・・・・だからわしもゲイトに協力したのだよ!エックスとゼロに今度こそ積年の恨みを晴らすチャンスが到来したのだからな!!ハァーハッハッハッハ!!」 「何でそんなことで笑ってるんだ?あのハゲ?」 「あのハゲにとっちゃよっぽどおもしろかったんだろ?」 「まだあの隊長たちに恨みなんか晴らしてないよね?」 と曲がり角のところではハンター達がシグマに対する愚痴を言っていた。 「そんなことどーでもいいからアヤメちゃん達返してよ!このハゲ!」 「・・・・・・・!!このガキ!連れさらってやるわ〜!!」 とゆずきに向かって突進してきた。 「あたしを連れさらうもんなら連れさらってみろ!」 ゆずきも攻撃する態勢になった。 「ゆずき!あなたいくらSAランクでもシグマにはかなわないわ!だって・・・・・!」 「だって・・・・・なに?」 「シグマは元17精鋭部隊の隊長だもの!!」 なにげにシリアスな口調で言うエイリア。 その口調は愛しい人が戦場に行くのを必死で止めているかのよう・・・・ (んな口調で話したいならダイナモに言え!) 「ええーーーーー?!!あのハゲがぁ?!元第17部隊の人かわいそう・・・・・」 ゆずきの言った言葉がいちばんショッキングに聞こえたのかシグマは石像になったみたいに 動きが止まった。 少しの沈黙があった後・・・・・ 「さっきからハゲハゲやかましい!!!まったく最近の若者は禁句という言葉を知らんのか!!?」 とその質問に答えるかのようにどこからか声が・・・・・ 「ハゲで十分じゃねーか!!」 「そうだよ!ハーゲ!!」 とゼロとエックスは何気にスマイリーな顔で「禁句」を言った 「っぐ・・・・!!言ってるそばから・・・!まあいい!エックスをゼロが来た事だ!! 今度こそ積年の恨みを晴らしてくれるわーーーーー!!!」 と猛スピードで二人に向かって突進してきた! 「いくぞ!エックス!」 「いつでもOKだよ!」 「まったく・・・・・」 「このハゲは!!!」 「「なんで俺たちが貴様を何度も倒してるのにそうっ!しつこく何度も何度も生き返るんだーーーーーーーーー!!!!!」」 二人のコンビアッパーがシグマに炸裂! シグマは星になりはるかかなたへと飛んでいった。 「エックス、ゼロ。たすかったわ。」 「もう少しオレ達が来るのが遅かったらお前ら誘拐されてたな・・・・・」 「ああ・・・・シグマの奴しつこいな・・・・」 と憎しみのこもった声で言うエックス。 「この分だとまたいつ来るかわからないな・・・・・」 「ええ・・・・」 「さてと後は・・・・」 「ゲイトだな・・・・・」 「あのバラの香水クセーヤローが!!」 このあと、ゲイトの命の運命は言うまでもない・・・・・・ 地獄の暑中お見舞いを申し上げます・・・・・・ それはゲイトからの「夏季集中研究のための実験台にならないか」という招待状だった・・・・ END |
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感想 初段様にいただきました!暑中お見舞いの小説です♪ 初段様のかかれるギャグ小説は勢いあって好きですよー!! ってか、シグマおじちゃん結構ナイーブなんッスね、ハゲって言われてショック受けてるなんて(笑) その後のゲイトさんの安否も結構気になりますが、かなり面白かったですよ!ありがとうございました!! しかし、初段様の書かれるオリキャラさん達はみんな元気いっぱいでかわいいですねぇVv 私、ゆずきちゃんみたいな妹ほしいです(笑) |